犬式(INUSHIKI)
レゲエのリズムと精神性をベースにしたジャムロック、とでも形容したら良いだろうか。
2000年代の犬式のライブはひたすら熱く、長かった。
時代が、どこかまだ緩慢とした雰囲気の中をたゆたっていた頃に、怒り、吠え、覚醒を呼びかけていた。
地方の小箱で、フェスで、数々の伝説は作られる。
その音楽性は常に変化を続けていたし、新しくも古くもあった。
とりわけ後期は、プログレッシブロックやジャズロック的な要素も感じられたが、根本的にはトライバルな肉体性を伴うサウンドだ。
考えたり、感じさせたりの果てに最後は、踊る。
パンクの初期衝動はファンクな成熟を見せ、原発事故が起きて時代のケツに火がつき、 政治「的」だった三宅は政治そのものに飛び込んだ。
そして2017年、犬式( INUSHIKI)がまた動き始めた。
彼らがこれからどんな音を鳴らし始めるのか、全く予想がつかない。
時代は大きく動き、求められるメッセージも変化しているかもしれない。
ただ、彼らがこれまでよりもさらにどん欲に、あらゆるリミットを取り外した世界観を構築してくれることは間違いない。
その音楽 性を語る時に「のような」とか「的な」と言った形容が通用しない、まさに「犬式な」世界 がそこにあるはずだ。
【バンド経歴】
1998年17、8歳頃、大学とバイト先で出会ったメンバーにより結成
2002年ビクター傘下のインディレーベルよりマキシシングル『犬式』、『飛魚』
2003年6月ビクターよりアルバム『レゲミドリ』
2004年映画制作・配給キネティック社内に独自レーベルprovincia records設立
2005年マキシシングル『月桃ディスコ』、アルバム『LIFE IS BEATFULL』
2006年タワーレコード傘下NOMUSICNOLIFEに移籍
2007年provincia recordsとして独立、アルバム『diego express』
2008年アルバム『意識の新大陸FLRESH』
2009年4月 活動休止
(仮)ALBATRUS、鎮座DOPENESS&THE DOPINGBAND、光風&GREENMASSIVE、などといったバンド活動、また各々に旺盛なソロ活動を展開 (2011年311東日本大震災) (2013年三宅1回目の参院選「選挙フェス2013」)
2015年沖縄のフェス・残波JAMにて6年半ぶりの再結成ライブ (2016年三宅2回目の参院選「選挙フェス2016」)
2017年6月 再始動